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高津戸峡はオシドリの別天地 |
−大間々の冬を彩るカモたち− |
冬といえばカモの季節です。といっても、別に鍋料理の話ではありません。
「高津戸でカモの餌付け(えづけ)をやってるから、今度行ってみないか。カモの種類も見といてくれれば…」
こんな情報をコノドント館に寄せてくれたのは、役場の商工観光課でした。
<人気が急上昇したカルガモ>
毎年冬が近付くと、季節の風物詩としてテレビや新聞紙上をにぎわすのが、ハクチョウやカモなどの渡り鳥の来訪です。残念ながらハクチョウは来ませんが、大間々の水辺でもカモの仲間たちに会うことはできます。今回はそのうちの何カ所かについて紹介してみましょう。
まず高津戸橋の下流です。別の機会があって旧ながめ花園の跡地から渓谷を見下ろしたところ、20〜30羽のカモが一群となって泳いでいるのが見えました。「あれが餌付けをしているカモですよ」と言われたので、よく見ると『カルガモ』でした。同行した人から、「ここは本当に景色のいい所だねぇ。望遠鏡でも据えてあれば、バード・ウォッチングもできるんじゃないかな」という声も出ていました。
ここで見たカルガモは、東京のビル街で子育てをしていたのをマスコミが取り上げて以来、知名度の急上昇したカモです。バード・ウォッチャーからみると、カルガモはカモの中では一番の顔なじみといえるでしょう。それというのも、このカモは日本国内で繁殖するため1年を通して観察ができるうえ、比較的人の姿に慣れているからです。冬羽は雄の方が鮮やかなカモ類の中で、カルガモは雄雌同色なのが特徴です。
<おしどり夫婦は本当か>
冬鳥としてわたってくるカモの中でも、最も美しい鳥として知られているのが『オシドリ』です。仲の良い夫婦を指す『おしどり夫婦』という言葉もあるほど、昔から日本人になじみの深い鳥ですが、本家のほうは毎年連れ合いが同じとは限らないようです。
この人気の高いオシドリも、現在ではどこでも見られるカモではなくなっています。そのため、この季節になると渡来地として有名な妙義湖まで、わざわざ出掛ける人もいるほどです。オシドリはドングリを食べるので、妙義湖では毎年小学生たちが給餌(きゅうじ)のためドングリを集めているという話も耳にします。
ところで大間々の高津戸ダムに、この彩り鮮やかなカモが毎年飛来することをご存じでしょうか。先日カウンターしたところ60羽は確認できました。近年減少したと言われる妙義湖と比較して、高津戸に飛来したオシドリはかなり多そうです。
とりわけ警戒心の強いオシドリが毎年ここに来ているのは、岸が急傾斜で人が水辺に近付きにくいことと、ダムのため魚釣りが禁止されていたおかげでした。こんな鳥もいるということは、以前紹介した『ヤマセミ』と同じく、大間々の自然環境の素晴らしさを示しています。また、このダムには『マガモ』も泳いでいます。
そのほか新里との町村境にある早川貯水池では、『コガモ』を見ることができます。
数も多いですが、高津戸ダムほどオシドリが自然の状態で間近に観察できる場所は少なくとも県内ではほかにないでしょう。
肉眼では無理ですが、双眼鏡かできれば望遠鏡があれば美しい姿を楽しむことができます。ただし、崖の上に人影を見ただけで飛び立つことがあるほどですので、くれぐれも驚かさないでやってください。色彩に乏しい冬の渓谷に彩りを添えてくれる大切なお客様ですし、将来『オシドリ・ウォッチング』の名所となるかもしれないのですから。
なお、コノドント館では高津戸ダムに遊ぶオシドリなど、野鳥の生態を写真で紹介しています。 |
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Script:竹内/広報おおままNo.207(平成3年2月) |
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