山野の鳥と生き物(説明)
ここがポイント!
謎の珍獣ハクビシンとは?
顔はタヌキのようで、からだはネコのような…。
どう、これがハクビシン。
とってもかわいいでしょ?
この動物はジャコウネコ科に属していて、多くは東南アジアにすんでいるんだ。でも、なぜか日本でもごくたまに発見されることがある。外国から輸入されたものが増えたとする説と、むかしから日本にすんでいたとする説があって、まだはっきりとしたことはわかっていないんだって。
さて、このはく製のハクビシンは、昭和63年に大間々町で発見されたんだ。
国道で死んでいたハクビシンをはく製としてよみがえらせて、コノドント館に展示したというわけ。その3年後、大間々町では2匹めのハクビシンが発見され、県内でもほかの県でも次つぎに発見されている。このかわいらしいハクビシン、近くにたくさんすんでいるとうれしいけど、なぜたくさん発見されるようになったのか。
どうして日本にすんでいるのか…。
ハクビシンの謎は深まるばかりだ。
バードカービングを知ってるかな?
大間々町の丘陵地を再現したジオラマは、とっても迫力があるでしょ?
それに、山のようすがひと目でわかる。
ツキノワグマやりっぱな角のあるシカは、このジオラマの主役たち、いちばん目立っているよね。でもよく見てほしい、地面にはいろいろなキノコがあるし、ヤマドリやキジのはく製が置いてある。このような、植物や動物がじっさいに暮らしているようすを再現したものを、「生態ジオラマ」というんだ。
さて、この生態ジオラマの中に、野鳥が何羽かいるでしょ。
ヤマドリは本物を使ったはく製だけれど、イカルやアカゲラは、バードカービングなんだ。
えっ、初めて聞くことばだって?バードカービングというのは、欧米では趣味としてもさかんに行われている、木彫りの鳥のことなんだ。ただし博物館で使うものは、羽の一本一本までていねいに彫られた、すごく精密なもの。小さな鳥は、羽がキズつきやすかったりするので、本物を使ったはく製は、生きているときの表情が失われがち。それにほとんどの野鳥はとることが禁止されているし、何より、はく製にするために捕まえるのはかわいそうだよね。だから博物館で使っているバードカービングは、はく製よりも、ずっと生き生きして見える場合があるんだ。
コノドント館では、群馬県の博物館としては、初めてバードカービングを展示資料につかったんだ。生態ジオラマを見学するときは、そんなことも頭に入れて、ぜひバードカービングを見てほしいな。
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