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奪衣婆坐像と石龕

 奪衣婆(だつえば)は、亡者が三途の川を渡ると大木の木の下にいて、亡者の衣服をはぎ取って木にかけ、
その生前の罪の重さを測ったとされ、中世以降、地蔵十王像の普及とともに信仰されるようになった。
 近世には閻魔王(えんまおう)とともに墓の入り口などに安置されることが多くなったが、これはあらかじめ奪衣婆に裁きの軽減のために祈ったものとみられる。
 東町草木地区、八沢に所在する奪衣婆坐像は、舟形半肉彫で肋骨や蓮座の彫りが浅く、近世に多く造られた奪衣婆坐像に対し、初源的な形態をもっているとされる。像の制作年代は中世から近世初頭と考えられ、石造奪衣婆坐像としては県内最古級とされている。
 像を納めた石龕(せきがん)は、楕円筒状のふたつの石を重ねたもので、上筒には笠状に加工され、正面に縦長の窓孔がつくられている。
 奪衣婆坐像はこの中に安置され、窓孔から顔をわずかに見ることができる。
 奪衣婆坐像と石龕は、市の指定重要文化財となっている木造十一面観音立像のあるお堂の境内の墓地に安置されている。

せきがん 画像 だつえばざぞう 画像
石龕  奪衣婆坐像

 

概要

指定区分

みどり市指定重要文化財(石造物)

指定年月日

平成9年1月14日

所在地

みどり市東町草木八沢地内

 

2018年 8月 9日更新

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