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岩宿遺跡

 岩宿遺跡は、昭和21(1946)年に相澤忠洋(あいざわただひろ)氏により発見されました。昭和24(1949)年・25(1950)年に、明治大学考古学研究室による発掘調査により「日本列島に旧石器時代には人類が住んでいない」とされていたそれまでの学説をくつがえした遺跡として脚光を浴びました。日本最古の人類の歴史は数千年前の縄文時代から一挙に数万年前まで遡り、戦後の日本考古学の重要な出発点の1つとなりました。日本の旧石器時代を「岩宿時代」と呼ぶ研究者もいます。

 岩宿遺跡は、発掘調査から30年後の昭和54(1979)年に「日本文化の起源が旧石器時代に遡ることを初めて立証した遺跡であり、しかも日本の旧石器のうちでも古い部類の石器を含んでおり、日本歴史の黎明期のあり方を知る上で不可欠の遺跡である」ことから学術研究上も重要な場として国の史跡に指定されました。

 平成29年10月13日には、平成27~28年の重要遺跡の範囲確認調査で旧石器時代の石器の出土が確認された場所(F地点)が国の史跡に追加指定されました。 

主な文化財

岩宿遺跡A地点(全景)

 上の段の石積から、旧石器時代の石器が見つかりました。上下2枚の地層からそれぞれ異なる組み合わせの石器類が出土し、日本の旧石器時代研究の開始当初から、旧石器時代にはいくつかの段階差があることが分かったことも、岩宿遺跡の発掘調査の大きな成果となっています。

岩宿遺跡A地点(石碑)

 岩宿遺跡A地点(石碑)

岩宿遺跡A地点(全景)

岩宿遺跡A地点(全景)

 

岩宿遺跡B地点(岩宿ドーム)

 岩宿遺跡B地点では、岩宿遺跡の関東ローム層と、岩宿遺跡の時代をやさしく解説するビデオが見られます。

岩宿遺跡B地点(岩宿ドーム)

 岩宿遺跡B地点(岩宿ドーム)
 

 追加指定された場所(岩宿遺跡F地点)

追加指定する場所と主要な調査地点  

追加指定地と主要な調査地点

岩宿遺跡の主要な発掘調査地点と追加指定箇所

追加指定地周辺の航空写真

 

追加指定地の出土した石器と石器の見つかったようす

旧石器時代の石器が見つかったようす 

石器の見つかったようす

出土した旧石器時代の石器

見つかった旧石器時代の石器

 

概要

指定区分 

国指定史跡   

指定年月日

昭和54年8月17日指定

追加指定日

平成29年10月13日追加指定

所在地

みどり市笠懸町阿左美1781外

2018年 8月 10日更新

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