阿左美縄文式文化住居跡
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住居跡展示室外観 |
阿左美遺跡(あざみいせき)は、約3,800~3,200年前の縄文式中期後半~後期前半の集落跡で、1954年の東武線阿左美駅構内の拡張工事の際にたくさんの土器や石器が出土し、翌年(昭和30(1955)年)の群馬大学による発掘調査の結果、2棟の住居跡が発見されました。
主な文化財
1号住居跡
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1号住居跡 |
直径4m余りで、地面を不整円形に掘りくぼめて造られた竪穴住居です。壁沿いには溝が巡り、柱穴は壁よりに5ヵ所見られます。中央には7個の河原石で囲んだ炉をつくっていました。
炉の東側の大きな穴は、発掘調査当時は住居跡の貯蔵穴と考えられていました。
2号住居跡
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2号住居跡 |
住居の床に平らな石を敷いてつくったもので、敷石住居と呼ばれるものです。大きさは長軸5m、短軸3m余りで、長軸上に張り出しがあり、入口と考えられています。こうした形の住居跡は柄鏡形住居(えかがみがたじゅうきょ)とも呼ばれます。
床石は、入口の張り出しと炉までの間、そして、壁際を巡るように敷かれてました。中央には石で囲った炉が作られ、柱穴は2ヵ所確認されました。炉の外側には石皿が置かれ、炉に接して底を抜いた土器が埋められていました。
概要
指定区分
群馬県指定史跡
指定年月日
昭和35年3月23日
所在地
みどり市笠懸町阿左美986-9、1053-9
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2023年 10月 10日更新