謎の化石コノドント(説明)
ここがポイント!
大発見につながったコノドント
足尾山地の南東部(場所は栃木県)には、石灰岩の層がある。この石灰岩の中には、古生代の海に生きていた、フズリナやウミユリなどの化石が含まれているんだ。そのことから、足尾山地の石灰岩は、約2億6千万年前の、古生代ペルム紀(二畳紀)のものと考えられていたんだ。ところが…。
昭和33年に、大間々町の林信悟(はやし しんご)先生が、足尾山地の南西部(場所は群馬県)から、日本で初めてコノドントの化石を発見した。そのことがきっかけで、足尾山地のコノドントの調査が進んでいくことになる。そして、コノドント化石のおかげで、いろいろな岩石の年代がわかるようになったんだって。
その後も多くの人たちの研究が進んで、それまで化石が発見されていなかった地層から、つぎつぎに、中生代三畳紀のコノドントが発見された。これらのコノドント化石は、1mmにも満たない。けれど、この発見によって、多くの新しいことが明らかになった。足尾山地の岩石の多くが、それまで考えられていた古生代のものではなく、もっと新しい中生代のものであることがわかった。小さなコノドント化石によって、今までの地質学の定説をくつがえす、大きな発見となったんだ。
コノドント動物の最新復元図

集・海の無脊椎動物』より
最近では、なんと体長40cmにもなる、超大型種の化石も発見されています。
コノドントの模型
コノドントは、コノドント動物のからだの一部。プランクトンなどの、小さな餌をこし取る役目をしていたんだね。
コノ子ちゃんとドント君(コノドント館のマスコット)
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
教育部 文化財課 大間々博物館
〒376-0101 群馬県みどり市大間々町大間々1030番地
電話:0277-73-4123
お問い合わせフォームは専用フォームをご利用ください。