大間々町立体地形模型(説明)
渡良瀬川が10万年かけて造った大地。
大間々扇状地(おおまませんじょうち)
関東で3番目の規模
山にはさまれて、扇(おうぎ)のかたちをした平野のことを扇状地と言います。この地形は、長い年月をかけてできあがります。そして川が、山と山との間から、広く低い大地に出たとき、その流れはとても強くなります。その水の流れは、たくさんの砂や石ころを運んでくるのです。砂や石はだんだんと積もっていき、山に沿って扇のかたちの地形になるのです。大間々扇状地の場合は、もちろん渡良瀬川が、大きな役割をはたしています。
およそ10万年~5万年前 (大間々扇状地の形成過程 第1期)
渡良瀬川は、今の場所よりもずっと西にながれていた。大間々町の西の端、今の桐原のあたりも川原だったらしい。
およそ5万年~2万年前 (第2期)
渡良瀬川の流れは、だんだんと東に移っていく。でも、まだまだ今の流れよりはずうっと西がわ。渡良瀬川の流れが、地形を削りとっていく力は今よりもずうっと強かったんだ。だから、扇状地はどんどん広がっていった。『大間々』という地名のもととなった河岸段丘の崖(がけ)もこのころにできたんだって。
およそ2万年前~現在 (第3期)
今から約2万年前、川はさらに流れを東に移していったんだ。そして1万年前ころから、流れはもっと東によって、高津戸、相生などの河岸段丘を刻んでいき、今のすがたになったんだ。
流れによって砂や石が積もって、流れる場所が変わる。そこにまた砂と石が積もって、また低いほうへと流れが変わる。これをくりかえして、広い扇状地ができあがる。大間々扇状地は、渡良瀬川が10万年もかけてつくった広い大地なんだ。
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