消防の道具(説明)
なぜ黒コゲのタンスが置いてあるんだろう?
これは、大間々のお医者さん、清見医院から提供していただいたタンスなんだ。これはふつうのタンスじゃなくて、薬を保管するのに使われた、百味箪笥(ひゃくみたんす)というもの。むかし、漢方のお医者さんが、薬を入れておくのに使ったものなんだ。実はこのタンス、引き出しの中には、まだ漢方薬が入ったままなんだって!
さて、それからこのタンス、なぜ黒く焦(こ)げているんだろう?実はこれ、明治28年の大きな火事で、火災にあったタンスなんだってさ。この時の火事は、明治時代でもいちばん大きなもので、273戸もの家が焼けてしまったんだ。四丁目のしょうゆ屋さんが、水がないので、しょうゆをかけて火を消したというエピソードが残っている。273戸もの家が焼けてしまった火事って、いったいどんなようすだったんだろう…。今、その火事を伝える写真などは見つかっていない。だからこの黒コゲのタンスが、その火事を今に伝える、貴重な『証人』なんだ。
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