所信表明(2026年6月1日)

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ページ番号1009751  更新日 2026年6月11日

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写真:須藤市長の所信表明

須藤市長の3期目のスタート後、最初の定例会となった「令和8年みどり市議会第2回定例会」で行った所信表明の全文をお知らせします。

はじめに

令和8年みどり市議会第2回定例会開会にあたり、謹んで市長就任のご挨拶を申し上げますと共に、市議会議員各位並びに市民の皆様に対しまして、今後4年間の市政運営における所信の一端を述べさせていただきます。

3期目のスタートは、みどり市市制施行20周年という記念すべき節目の年であります。未来につなぐ転換と、みどり市を全国にアピールする飛躍の年として、「持続可能なまちづくり」を実現するため、責任感と情熱をもって市政を力強く前進させ、議員各位をはじめ、市民の皆様とともに未来に誇れるみどり市を築いていく所存であります。

私は8年前の市長就任時より、みどり市の最大の課題は人口減少であると述べてきました。この間、「都市基盤の整備」と「子育て環境の充実」について、未来への投資として、スピード感と強い覚悟を持って重点的に推進してまいりました。この結果、人口動態においては、昨年、みどり市合併後、最大となる社会増を達成するとともに、人口規模に対する社会増加率で見ましても、県内トップ水準となるなど、「このまちで暮らしたい」「このまちで子育てしたい」という想いが、確かな成果として表れ始めているものと実感しております。

3期目も引き続き、人口減少問題を1丁目1番地に捉え、公約として掲げた施策を着実に推進するとともに、未来を見据えたまちづくりを進めることが市長としての重要な責務であると考えています。この歩みを止めることなく、次の4年間は総合戦略で掲げます「人口減少対策」と「地域の稼ぐ力の向上」を柱に、教育・子育て、はたらく場、移住・定住、観光など各目標を次の段階へ進めてまいります。

それでは、公約に掲げる主な施策について説明させていただきます。

いきいき・みどり市創生! ~関係人口の増加で活力を~

最初に1つ目の柱といたしまして「いきいき・みどり市創生! ~関係人口の増加で活力を~」であります。

みどり市の未来をさらに発展させていくためには、「訪れてみたい」「関わってみたい」「応援したい」と感じていただける人を増やし、新たな人の流れと地域のつながりを広げていくことが重要であります。そして、その魅力が、“住みたいまち・選ばれるまち”へとつながるものと考えております。そのため私は、交流人口・関係人口の拡大を、3期目の重要な柱の一つとして位置付け、市の魅力発信と地域資源を生かしたまちづくりをさらに推進してまいります。

まず、岩宿遺跡については、単なる歴史資源としてではなく、みどり市の誇りであり、世界に発信できる地域資源として磨き上げてまいります。特に、映画『赤土に眠る』の公開を大きな契機として、相澤忠洋氏の偉業と、みどり市が誇る歴史・文化を全国へ、そして世界へ力強く発信してまいります。また、岩宿遺跡全体をフィールドミュージアムとして磨き上げるとともに、映画をきっかけとしたロケ地巡りや観光周遊を促進し、「学び」「感動」「交流」がつながる新たな地域活力を創出してまいります。

さらに、草木湖周辺においては、株式会社モンベル様との連携を生かし、「SEA TO SUMMIT」の開催をはじめ、自然環境を活用したスポーツ・観光施策を展開することで、環境スポーツの聖地としてのブランド化を進めてまいります。また、2029年の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に向けた取組を着実に進めながら、市民の絆と一体感を育み“スポーツによるまちづくり”を力強く推進してまいります。

私は、これからの地方創生は、単なる人口獲得競争ではなく、その地域の歴史や文化、自然、人の魅力にどれだけ共感し、関わっていただける人を増やせるかが重要であると考えております。
岩宿遺跡をはじめとする歴史や文化、豊かな自然環境という、みどり市が持つ大きなポテンシャルを最大限に生かした「地域ブランディング」を強化しながら、私自身のトップセールスを積極的に行うことで、みどり市をより高みに引き上げてまいります。

子育て・教育の充実 ~子どもたちが生き生きと育つまち~

次に、2つ目の柱といたしまして「子育て・教育の充実 ~子どもたちが生き生きと育つまち~」であります。

私は、人口減少や地域活力の課題に真正面から向き合う中で、「こどもへの投資こそが、みどり市の未来への投資である」という強い信念のもと、この間、全国トップの子育て支援を目指し、様々な施策を積極的に展開してまいりました。その結果、令和7年には転入・転出差がプラス211人の転入超過となるなど、子育て世代を中心に、施策の成果が具体的な数字として表れ始めております。特に、未就学児や子育て世代における転入超過が見られ、こども施策の展開が、子育て世帯から“選ばれるまち”につながっているものと実感しております。3期目におきましても、引き続き「こども未来基金」を最大限活用しながら、全国トップの子育て支援をさらに充実させてまいります。

具体的には、保育料・給食費無償化を継続するとともに、給付型奨学金や結婚新生活支援、妊娠出産の助成など、若い世代が安心して結婚・出産・子育てへ踏み出せる環境づくりをさらに進化してまいります。また、近年は、家庭や学校以外にも、こどもたちが安心して過ごせる居場所や、多様な学び・体験の場の重要性が高まっております。そのため、市内NPO法人や民間企業と連携しながら、官民連携による「こどもの居場所」づくりや学童クラブの充実を進め、多様な体験・交流機会の創出を図ってまいります。また、「MIDORI放課後アカデミー」を新たに開始し、放課後の学校を活用した英会話や体験学習などを通じて、家庭環境に左右されることなく、すべてのこどもたちが安心して学び、成長できる“新たなこどもの居場所づくり”を力強く推進してまいります。

さらには、グリーンパークの整備に加え、子育て世代から強い要望をいただいている全天候型の屋内遊び場についても整備を進め、天候や季節に左右されることなく、こどもたちが思い切り遊び、保護者同士も交流できる新たな子育て拠点を創出してまいります。また、女性が結婚や出産、育児を迎えても安心して働き続けられるよう、リスキリングを活用した在宅就業支援など、多様な働き方と活躍できる環境づくりを推進してまいります。

このように、これからの子育て支援は、単なる経済的支援だけではなく、「安心して産み育てられること」、そして「こどもたちが夢や可能性を広げながら成長できる環境」を地域全体でつくっていくことが重要であると考えております。そして、これは、大人がこどものために考えるだけではなく、未来を担うこどもたちとともに創り上げていくことが重要であると考えております。そのため、市内の小中学生や高校生などと直接意見を交わす「こども未来ミーティング」を開催し、こどもたち自身の声や想いを、今後のこども施策やまちづくりへ積極的に反映してまいります。

こどもたちの笑顔と成長が、まちの未来をつくります。みどり市だからこそ実現できる、“質”と“特色”を備えた子育て・教育環境をさらに磨き上げ、子育て世代に選ばれ、未来へ希望を持てるまちづくりを全力で推進してまいります。

健康・医療・介護・福祉の充実 ~みんなが自分らしく健康で暮らせるまちへ~

次に3つ目の柱といたしまして「健康・医療・介護・福祉の充実 ~みんなが自分らしく健康で暮らせるまちへ~」であります。

これからのまちづくりにおいて、市民一人ひとりが、住み慣れた地域で健康に、安心して、自分らしく暮らし続けられる環境をつくることが重要であると考えております。特に、高齢化の進展や地域コミュニティの希薄化が進む中で、健康づくりや介護予防、地域で支え合う仕組みの充実は、医療や介護の負担軽減だけでなく、人と人とのつながりや地域活力の向上にもつながる重要な取組であります。そのため、スポーツと健康づくりの連携をさらに強化し「スポーツ・健康都市宣言」を行います。あわせて、健康寿命の延伸と生活の質向上を図るため、「あるくまちみどり」をスローガンに元気プロジェクトを推進し、誰もが日常の中で楽しみながら健康づくりに取り組める“ウォーカブルなまちづくり”を進めてまいります。

さらに、先月オープンいたしました「YS湯~トピアみどモスパ」については、健康増進と交流の拠点として活用し、温泉やサウナ、運動などを組み合わせた健康づくりを進め、市民の心と体のリフレッシュにつながる取組を展開してまいります。

また、高齢化の進展に伴い、免許返納後の移動手段の確保など“移動”に対する不安は、市民生活における大きな課題となっております。そのため、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、交通と医療が連携した新たな仕組みづくりを進めてまいります。医療分野においては、医療MaaSの導入検討を進めることで、中山間地域など医療機関への移動が困難な地域においても、安心して医療サービスを受けられる環境づくりを推進してまいります。

また、今後の高齢化の進展や、まちづくりの方向性を見据え、誰もが安心して移動し、暮らし続けられる利便性の高い地域づくりを進めるため、免許返納後の高齢者や通勤・通学を行う皆様など、交通弱者にもやさしい公共交通を目指してまいります。そのため、岩宿駅周辺整備などの拠点づくりと連動しながら、バス交通の見直しや交通ネットワークの強化を進め、将来にわたって持続可能で使いやすい交通環境の構築に取り組んでまいります。

健康であること、安心して暮らせることは、すべての市民の願いであり、まちの活力そのものであると考えております。誰もが孤立することなく、世代や立場を越えて支え合いながら、健康で自分らしく暮らせるまちづくりを進めてまいります。

「環境立市」宣言! ~産業・農業・林業・観光をもっと強く!~

次に4つ目の柱といたしまして「『環境立市』宣言! ~産業・農業・林業・観光をもっと強く!~」であります。

みどり市には、豊かな森林や、受け継がれてきた歴史・文化など、大きな魅力と可能性があります。私は、こうした地域資源を最大限に生かしながら、「環境」と「経済」が両立する、“稼げるまち”への進化を力強く進めてまいります。特に、これからの地域づくりにおいては、単に施設を整備するだけではなく、地域資源を磨き上げ、新たな人の流れと雇用、消費を生み出し、市全体の活性化へつなげていく視点が重要であると考えております。

「渡良瀬幹線道路」については、県と連携しながらアクセス道の早期完成を目指すとともに、都市計画道路や産業団地の整備を進め、企業誘致による雇用創出と地域経済の活性化を図ってまいります。また、新たな道の駅整備については、株式会社モンベル様と連携しながら施設価値を高めるとともに、地元農産物を活用した6次産業化や特産品開発を推進し、“地域資源で稼ぐまち”の実現につなげ、交流人口の増加と地域経済への波及効果を創出してまいります。

観光分野においては、滞在型宿泊施設をはじめ、富弘美術館、ながめ余興場、岩宿博物館など、各地域が持つ魅力ある資源を大きな軸として磨き上げ、「また訪れたい」と感じていただける観光まちづくりを推進してまいります。さらに、中山間地域における鳥獣被害対策については、被害軽減に取り組むだけでなく、食肉加工処理施設を整備し、ジビエを地域資源として活用することで、新たな地域産業として育ててまいります。

そして、こうした取組を点ではなく“地域全体の流れ”としてつなげることで、周辺自治体との広域観光や地域活性化をさらに推進し、新たな人の流れと消費を地域へ呼び込んでまいります。地域資源の魅力を最大限に生かしながら、観光、産業、農業、商業が相互に連携することで、市全体の経済発展と地域活性化を図り、“地域が自ら稼ぎ、持続的に発展するまち”の実現につなげてまいります。

安心・安全を守る ~住み心地の良いまちへ~

最後に5つ目の柱といたしまして「安心・安全を守る ~住み心地の良いまちへ~」であります。

今後、少子高齢化が進む中においても、まちの活力を維持していくためには、子育て支援や産業振興に加え、安全で便利、そして快適に暮らせる“住み心地の良さ”を高め、市民の皆様が「このまちなら安心して暮らせる」と実感できる環境整備が重要であります。そのため、防災・減災対策や防犯対策、生活インフラの整備、さらにはデジタルを活用した市民サービスの向上など、市民生活を支える基盤づくりを着実に進め、誰もが安心して暮らせるまちづくりを力強く推進してまいります。

具体的には、交通渋滞解消に向けた交差点改良や、公共衛生の向上と環境保護に貢献するための公共下水道施設整備と合併処理浄化槽への転換補助拡充によるベストミックスの推進など、市民の皆様の日常生活を支える都市基盤整備を進めてまいります。あわせて、備蓄食料や飲料水の充足率向上を図りながら、昨年導入したトイレトラックについて、平時からイベント等で活用するなど、災害に強いまちを目指し、防災・減災対策を強化してまいります。また、SDGs未来都市として、「みどり5つのゼロ宣言」の実現に向けた取組をさらに推進し、SDGsパートナープロジェクトやフードバンク支援、環境学習や出前講座などを通じて、市民一人ひとりの行動変容と持続可能な地域づくりにつなげてまいります。

さらに、将来を見据えた新庁舎整備の必要性について調査・検討を進める中で、庁舎整備にとどまらず、デジタル化や組織体制の見直し、公共施設再編なども一体的に進めることで、市民サービスの向上と持続可能な行財政運営の両立を図り、“新時代にふさわしい市役所づくり”を推進してまいります。

安心・安全は、まちづくりの土台であると考えております。市民の命と暮らしを守りながら、誰もが安心し、快適に暮らせるまちを目指してまいります。とは言え、行政が使える財源は無限ではありません。将来にわたり、安定的、かつ、持続可能な財政基盤を次世代へ引き継いでいくこともまた、市政を預かる私の大事な使命であります。本市が自立した自治体として発展し続けるためには、市自らが知恵を絞り、独自の施策や事業を通じて財源を「確保する」という視点が不可欠です。こうした努力によって確保した貴重な財源を、重点施策へ集中的に投じるとともに、「選択と集中」により、「事業の効果的な実施」と「持続可能な財政運営」の両立を図ってまいります。

最後に

以上、私の市政運営における所信の一端を述べさせていただきました。

この8年間で、子育て支援の充実や交流拠点の整備、地域活力の向上など、みどり市には着実な変化が生まれてきていると実感しております。しかし私は、みどり市にはまだまだ大きな可能性があり、未来に向けてさらに発展できる力があると確信しております。特に、こどもや若い世代への投資は、市全体の活力を生み出し、高齢者を含めたすべての市民の暮らしを支える原動力になるものであります。

「今を生きる私たちと、未来を生きるこどもたちのために」――。

これは、私が政治を志した時から変わることのない信条であり、これからも決して揺らぐことはありません。人口減少の時代にあっても、歩みを止めることなく、責任感と情熱を持って市政を前へ進めていきます。そして、これまで培ってきた経験と人脈を最大限に生かしながら、市民の皆様とともに未来に誇れるみどり市創生に全身全霊で取り組んでまいる所存であります。

議員各位並びに市民の皆様におかれましては、今後の市政運営に対し、より一層のご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

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