2020年3月7日 美術館が9mmの鉄板でできている話
2020年3月7日(星綾)
3月3日(火曜)から企画展「かぎりなくやさしい花々」を開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止ため、3月26日(木曜)まで臨時休館とすることになりました。この間ご来館を予定されていたお客様には、ご迷惑をおかけいたします。申し訳ございません。
暗い話題が多い中、富弘美術館でも何か明るいお話を届けられないか。そんな気持ちから、美術館四方山話をしようと思いつきました。休館中、不定期(中の人のネタ次第)で、こちらの日記でお届けいたします。
前置きが長くなりました。
今回は「富弘美術館が9mmの鉄板でできている話」です。
富弘美術館は平成17年に今の建物に立て替わりました。公募により、ヨコミゾマコト氏による建築デザインが選ばれ、シャボン玉をイメージした丸い部屋を組み合わせた、廊下や柱のない建物が作られました。
この建物の構造の特徴として、9mmの薄い鉄板で、すべての部屋が成り立っていることが挙げられます。
ちなみに、館内の丸い部屋、一番広いところでは直径16.18mあります(収蔵庫などはもっと広い)。柱のない建物で、9mmの鉄板が大きな丸い部屋を支えられるかといえば、構造上非常に困難なことのようです。
しかし、鉄板が3枚以上支えあうことで強度が増し、建物として成立しているとのこと。これについては、イギリスのアラップという会社で証明してもらいました。建築というのは、緻密な計算の上でできているというのがよくわかりますね。
中の人は建築の専門ではありませんので、これ以上詳しい話はできないのですが、富弘さんの作品だけでなく、建物も非常に面白いつくりをしておりますので、ぜひ「へえ、そうなんだ」と思いながら、探検してみてください。
以上、美術館四方山話でした。
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