足立義継さん・貴子さん夫婦
- 年代:40代
- 家族構成:父、母、長女、次女、長男
- 働き方:父・自営、母・会社員
- 家:持ち家
平日は家業を手伝い、週末はSUPのインストラクター。人とのつながりに生きる
-みどり市に移住したきっかけについて教えてください。
義継さん 妻の実家が東町内で製造業の会社を経営していて、その仕事をやるためにみどり市に来ました。電化製品、医療器機、自動車関係等のプラスチック部品を作ってます。
貴子さん 私は東町生まれの3姉妹で、既に上の姉2人が実家から出ていたこともあり、家業のことを考え、最終的には実家に戻りたいと思っていました。
-みどり市に来て良かったことは何ですか?
義継さん 新しいつながりができたことですね。そもそも僕は友人や知人がいないところに来てるじゃないですか。商工会青年部、スポーツ協会常任委員など、色々なことに関わらせてもらっていて、みどり市や市外でも知り合いができました。仲間がたくさん出来る中で、SUPにも誘ってもらい、数年前からSUPのインストラクターをやるようにもなりました。平日は家の仕事をして、週末は地元の草木湖でSUP。とても充実しています(笑)。
貴子さん 私は実家が近いので、仕事をしながら安心して子育てができることですね。
困ったことで相談したとき、どこかから助けてくれる人が現れる
-みどり市の魅力をどういうところに感じていますか?
義継さん 東町の人は面倒見がいいんです。受け入れてくれるというか、色々気にかけてくれたり、人が凄く良いですね、よそ者扱いは全然ないです。
妻の両親が地元で商売をしているから、僕が初めて東町に来た時に全然知らないおばちゃんが僕のことを知っているんですよ(笑)。「貴子さんの旦那さんでしょ?」という感じで。そういう風に知らない人が知っていてくれるって、中々ないことなんで、それはすごく良いことだと思いました。
移住した人の話で、移住先で馴染めない人の話を聞いたりします。僕はそういうのが1つもなかったです。「こういうことで困ってるんだよね」と相談した時、その人ができなくても、周りのつながりで、どこからか助けてくれる人が出てくる。「できる人がいるから連絡してやるよ」と、すぐ動いてくれるんです。
貴子さん 私は元々、東町小中(こなか)の出身で、昔から知ってるおじいちゃん、おばあちゃんがみんなすごく良い人なんです。結婚しても、みんなが良くしてくれて。今住んでいるのは東町の中野というところですが、全く知らないおじいちゃん、おばあちゃんでも、やっぱり受け入れてくれる人が多い。母の知人であれば、なおさら「あー、しーちゃんちの子どもなんだね。」と豚汁を作ったから食べにおいでと呼ばれたり(笑)。結局どこに行っても、住み心地はいいですね。
東の人って、本当にあたたかい人が多いなって感じています。
周りのおじちゃん、おばちゃんが子どものことを知ってくれているので、安心感がある
-移住前と移住後で変わったことについて教えてください。
貴子さん 義理の父が「義継は変わったなあ」って。今は商工会青年部の理事などをやったりしているけれど、前はそういった役職をすることもなかった。そういう環境がなかったよね。
義継さん 移住前は何かの団体に入った経験がなくて。こっちに来て実家の仕事を始めた関係で、商工会青年部に入りました。会議に出ている中で地元の人たちと仲良くなって、青年部部長になったり、子どもが通う義務教育学校(※)のPTA会長をやったり。それ以前は、人前では緊張して全然しゃべることができない、できるなら後ろで隠れていたいというタイプでした。やらざるを得ない状況じゃないんですけど、そうなった時に「じゃあ、やろうかな」っていう風に気持ちが変わった部分はあるかもしれないですね。
貴子さん そのおかげで、人とのつながりもすごい増えたしね。
義継さん そうだよね。そのつながりで、スポーツ協会の常任委員もやっているんですよ。埼玉からこっちに来て、ぼくは楽しいです。
貴子さん 私は、移住する前は子どもが生まれたばかりで専業主婦でした。こちらに戻ってきてから仕事をしているので、両親に子どもを任せて仕事をしながら安心して子育てができてる。両親がいるっていうのは有り難いなと思います。実家が自営業だから、子どもが学校から帰ってきても必ず誰かいるから安心ですし。子育てはしやすいなと思いますね。何かの時に子どもをすぐ預けられるし。
地元の人も子どもに良くしてくれます。周りのおじちゃん、おばちゃんが子どものことを知っていてくれるので、仕事帰りに車で子どもが乗せてきてもらったとか、そういうのがしょっちゅう(笑)。都会では考えられないですよね。安心感があるなって。
※義務教育学校…義務教育の小学校と中学校にあたる9年間の教育課程を行う学校。みどり市では、あずま小中学校を令和2年4月に開校。
-休日はどう過ごされていますか?
義継さん シーズン中だったらSUPを教えたり、子どもの部活などの送迎ですね。
-市内のお気に入りのお店や場所を教えてください。
義継さん 居酒屋で、大間々町にある「うおふじ」さん、「呑々(とんとん)」さんによく行きます。場所では高津戸峡。SUPのトレーニングができるのでとても良いですよ。
-ちょっと不便だなと思うことはありますか?
義継さん 通学のために使っている電車の本数が少ないことですね。朝はそうでもないけれど、帰りの時間にもっと本数が多ければいいなと思います。電車自体は出ているけれど、最寄りの駅まで来る電車の本数が少ない。
貴子さん 部活で遅くなった際に迎えに行かなければならなくなって。電車の定期代も高いですね。
義継さん 買い物はスーパーなどに立ち寄った際にまとめて買っておいて、足りないものは近くの個人店で買えばいいので不便はないです。知り合いのお店であれば「いいよ。お金は後で持ってきてくれれば」と言ってくれるところもあります(笑)。
地元の学校に通う子どもを増やしたい。その方法をみんなで考えたい
-今後の目標について教えてください。
義継さん 夢というか希望ですが、あずま小中学校に通う子どもが少しでも増えてくれたらいいかなって。どうにかして増やす方法をみんなで考えたいなと。
貴子さん 実際に市外から移住して、あずま小中学校に通っている親や子どもは、「あずま小中学校に来て良かった。どうしたらあずま小中学校の良さが伝わるかな。」と言ってくれます。ただ、電車で通わなければならないことがネックになっているみたいです。もう少し子どもを増やすための働きかけがあればいいのかなと思います。
義継さん 東町に人を呼べる何かができたらいい。若い家族が来てくれたら、子どもも増える可能性があるじゃないですか。今はリモートでできる仕事もあります。他にもアーティストとか、そういう人が移住してくれたら、そのつながりがどんどん広がって来てくれる人がいたりするんじゃないかと。
撮影場所となった「みどり市ボルダリング施設」。統合で廃校となった中学校の体育館を活用した施設で、義継さんが参加した会議の中で発案されて実現したもの。令和5年4月にオープンし、市民は無料で使えることができる。
子どもを人の中で育てていける。子育てするにはすごく良い場所
-移住を検討している人にアドバイスをお願いします。
義継さん 実際に来ることが難しい部分はあるかなと思いますが、来てちょっと触れ合うというか話をしてもらったら、良さが分かってもらえるし、そのつながりで人の輪は広がっていくんじゃないかなと思いますね。地元の人と会う場があれば、より心配することはないんじゃないかな。困ったことは誰かに言えば、誰かしら助けてくれると思うので。僕も商工会等に入ったことで、たくさんのつながりができました。
貴子さん 移住となると、特に子育て世代の人にはすごく勇気が必要なことだと思うんですよ。でも、東町にはあたたかい人が多くいて、子どもを人の中で育てていけると考えると、子育てするにはすごく良い場所ですね。ぜひ勇気を出して一歩踏み出して、住んでもらえると東町の良さが分かってもらえると思います。
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