尾池伸雄さん・(松島)咲季子さん夫婦
- 年代:30代
- 家族構成:父、母、長男、次男
- 働き方:父・会社員、母・自営,NPO法人運営
- 家:持ち家
場所、コミュニティがほどよい距離感
-みどり市に移住したきっかけについて教えてください。
咲季子さん 元々みどり市出身で、大学進学をきっかけに都内に住み始めた後、教育施設や図書館などの建築設計を行う会社に勤めました。
その後、オフィスや学校、官公庁向けのオフィス家具メーカーでも働いていましたが、子育てを地元でしたいという夫の強い希望もあって、みどり市に戻ることを決めました。
引っ越しをきっかけに、仕事では独立も考えいて、何か資格を持っていた方がいいなと、一級建築士の資格を取ろうと思いました。
当時、車の免許証も持っていなかったので、仕事をしながら、教習所に通い、資格の勉強もしていたので、とにかく忙しかったです(笑)
ちょうど移住と子育ての始まるタイミングも一緒だったので、あまりにもすべてが劇的に変わり、正直大変でした。
-みどり市に来て良かったことは何ですか?
咲季子さん 家の近くに自然があって、でも、都内にも出やすいところですかね。
子どもたちに自然を感じてほしかったですし、都市部の刺激も、時には必要だと思っているので、みどり市って、すごいバランスがいいなと思いました。
趣味の登山やスキーに行くにしても、選択肢がたくさんあります。
あとは、地域の方々の距離感も絶妙で、移住するには、場所もコミュニティも、ほどよい距離感だと感じています。
モチベーションに繋げる、きっかけづくりの場所
-現在のお仕事について教えてください。
咲季子さん 本業は、学習環境デザイナーです。大学などにおける学習する場の空間設計を中心に行っています。
学生同士が交流しやすい空間や、学生の学びがより良いものになるような空間を設計しています。
具体的には、作り込み過ぎず、あえて未完成にすることで、学生が自分で考えて作っていけるような空間を提案しています。
学生自身が関わることで、想像力を掻き立て、学習するモチベーションが向上するようなきっかけづくりを意識しています。
また、その学習環境デザインを元に、放課後に子どもたちを預かる「NPO法人 Playful Learning Design Lab.(プレイフル ラーニング デザイン ラボ)」(以下、ラボ)を立ち上げ、子どもたちに学習の場を提供しています。
子どもたちが通う各学校とスケジュールを共有して、夏休みなどの長期休みの際は、朝から預かる場合もあります。
ラボでは普段、子どもたちが何をするのか、大人が決めることはありません。
子どもたちに物事を主体的に考えてもらうため、その日行うことは、子どもたち自身が決めています。
夏休みなどの⾧期休みは、劇やアニメをゼロから作るなどの創作活動に挑戦してもらっています。
子どもたちから「これをやりたい!」と希望があがることもありますが、その前に、なぜそれをするのか、プレゼンテーションをしてもらうこともあります。
ラボで自分たちがやりたいことなので、みんな真剣に考えるんですよ。
先日は「Wi-Fiを導入してほしい」という要望について、なぜWi-Fiが必要なのか、子どもたちが自ら考え、プレゼンをしてくれて、もちろん導入することになりました(笑)。
私自身、それを見させてもらうことも楽しいですし、何より子どもたち自らが場数をこなす分だけ、上手になることが嬉しいです。それに、プレゼン能力って、社会人になった後も、とても大切ですよね。
物価とコスト
-休日はどう過ごされていますか?
伸雄さん 登山をしたり、最近だとスポーツ観戦が好きで、特にバレーボールを観に行きます。スポーツ観戦するなら群馬県はいいですね。
咲季子さん 今は、専らバレーボールなんですが、ホームゲームは欠かさずに観るようにしています。
市内では、高津戸峡のはねたき橋を渡って、遊歩道を歩くことが結構好きで、ちょうどいい散歩コースです。
渡良瀬川を間近に眺められますしね。
移住前と移住後で変わったことについて教えてください。
伸雄さん 都内で子育てをするのに、赤ちゃんを抱っこして、人でいっぱいの電車に乗り、公園に連れていくイメージがしづらかったです。
やっぱり、みどり市は自然に囲まれていることもあって、ストレスが少ないと思いますね。
あとは、都内に比べて、とにかく物価が抜群に安いなって実感します。
咲季子さん 普段の生活も含め、都内に比べて、コストが少ない分、趣味などにも使えていて、とても助かっています。
また、お互いの実家があり、仕事で大変なときや、子どもが風邪を引いたときに預けられるので、とてもありがたいです。
-市内のお気に入りのお店や場所を教えてください。
咲季子さん フラワーショップ「アトリエ・ララ」さんや、チャレンジショップ「ななし」さん、「omama bibliotheque(オオママ ビブリオテーク)」さんの並びは素敵ですよね。
伸雄さん 飲食店では、実家が近いので、昔から「大源」さんにもよく行っていました。すごく料理が美味しくて、ご飯の量の多さに毎回、驚いています。
-ちょっと不便だなと思うことはありますか?
伸雄さん 都内だと徒歩移動が多かったので、運動する習慣があったんですが、その習慣を自分で作らないといけないことですかね。こちらだと近場でさえ、ついつい車で移動してしまいますね。
咲季子さん 車がないとどうしようもならないというのはありますね。
タクシーもなかなか捕まらないので、車社会だということにデメリットを感じることはあります。でも、それ以外で日常生活で不便に感じることはないです。
プレイフルラーニング、学ぶことのワクワク感を子どもたちに
-今後の目標について教えてください。
咲季子さん せっかくみどり市に戻ってきたので、何らかの形で貢献していきたいと思っています。
ラボは、おかげさまで定員がほぼ埋まっていまして、2ヶ所目のラボも作れたらいいな、なんて(笑)。
また、ラボに来てくれる子ども以外も含めて、より地域の子どもと関わる機会を、どんどん増やしていき、学ぶことは、ワクワクして楽しいということを届けていきたいですね。
これからも、子どもたちにプレイフルな環境を提供し続けていきたいです。
子育て世代にとって、すごくバランスが良いまち
-移住を検討している人にアドバイスをお願いします。
咲季子さん 子育て世代にとって、みどり市は、すごいバランスが良いまちだと思います。
地方の子どもの環境は、どうなのかなって、すごく気になると思います。
都内に比べて、どうしても教育格差はあると思いますが、その格差を埋めるべく、みどり市は子どもへの支援に積極的に取り組んでいると感じます。
私も面白い学びを、ここから届けられるように頑張りたいと思います。
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