笠懸西小学校 髙橋 博 校長
学校情報
所在地:群馬県みどり市笠懸町鹿3060番地1
開校日:令和4年4月1日
全校児童数:441名(令和7年4月現在)
児童数は現在も増加傾向
-笠懸西小学校の概要について教えてください。
髙橋校長
笠懸西小学校は令和4年4月に、当時、県内最多の876人の子どもたちが在籍していた笠懸小学校から分離、開校してまだ4年目の新しい学校です。
令和7年4月時点の全校児童数は441名で、今も増加傾向にあります。
みどり市に移住して、子どもをこの学校で学ばせたいという声も聞いています。
本校は20クラスあり、そのうち15クラスが普通学級、5クラスが特別支援学級となっています。また、その他に通級指導教室も2つあります。
特別支援学級は、市内でも増加傾向で、本校では、知的障害の学級が2つ、情緒障害の学級が3つあります。知的障害の学級にはそれぞれ5人ずつ、情緒障害の学級には各7人が在籍しています(令和7年4月1日現在)。
特別支援学級のクラス編成の基準は8人と決められていて、9人になるとクラスが分かれる仕組みです。
最近は、インクルーシブ教育という言葉を耳にしますが、特別支援学級に所属していても、例えば、国語と算数だけは特別支援学級で、その他の教科は普通学級で受けたりすることもできます。
それぞれの子どもたちの個別の事情に応じた教育を行っています。
設備は最新のものが揃っている
-校舎の設備について教えてください。
髙橋校長
校舎は新築で、令和4年度にウッドデザイン賞を受賞しました。設備についても最新のものが揃っています。
開校当初から各教室に電子黒板を設置しており、タブレットとデジタル教科書と合わせて、3点セットで活用しています。先生にとっても、児童にとっても、便利で分かりやすい授業を行うことができます。
また、環境に配慮した省エネ性能の高い冷暖房設備やエアハンドリングユニット(※)によって、児童は快適な環境で勉強することができます。
ラーニングヒルと呼ばれる広い大きな階段も特徴的です。
さらに、これは珍しい設計だと思いますが、プールが体育館のステージの裏手に設けられているため、大きな入口を全開にすれば、子どもたちを先生方が目の届く日陰で休ませることができるように設計されています。とても安全に配慮された設計です。
※大規模な空間の空調を行うための装置で、空気の温度、湿度、清浄度などを調整するもの


子どもたちのために恐れず実行
-教育のコンセプトについて教えてください。
髙橋校長
「子どもたちのために」という大前提があって、その上で効果の高い教育を行うことです。
効果が高いとは、先生が説明して、それをノートに写して終わりということではなく、子どもたちが自分たちで考え、議論する時間を確保するという意味です。
自分で考え、自分の意見を発表する。その友達の発表を聞いて葛藤が生まれる。そういった時間を大切にしようと、日々授業を行っています。
デジタル(ICT(※))で行うだけでなく、あえて紙を使って、自分の考えを書かせて、まとめるために活用することもあります。
この根底にあるのは、国と群馬県教育委員会が推進している「エージェンシー」という考え方です。子どもたちが自分で考えて、決めて、自ら行動する力を育むというものです。
また、働き方改革と言われていますが、先生の業務が忙しすぎて、子どもと向き合う時間が以前より少なくなっているという危機感があります。
先生にしかできない事に力を注ぎ、そうでない業務はできる限り少なくしていこうとしています。
先生に心の余裕ができれば、先生が子どもたちに向ける笑顔も増えると思っています。
学校教育の仕組みを変えることは、実際の現場では難しいところもありますが、子どもたちのためになるのなら恐れず実行しよう、そういう気持ちで、これからも真摯に取り組んでいきたいと思っています。
※情報通信技術。デジタル化された情報を、インターネットなどの通信を利用して伝達する技術のこと
何でもないような日常的の会話で、先生と子どもとの仲はすごく近づく
-先生から子どもへの関わり方について、意識していることは何ですか。。
髙橋校長
とにかくコミュニケーションをたくさん取って、その子の日々の心の変化に寄り添いながら、向き合うようにしています。
実は、何でもないような日常的の会話のほうが、先生と子どもとの仲は、すごく近づくと感じています。
会話の中で、子どもたちのことを理解することが大事だと思います。
また、みどり市では教育支援員さんを手厚く配置してくれています。学校の授業を手助けしてくれる存在です。
本校には12名いて、教室で落ち着かない児童や、不登校への対応もしてもらっているので、手厚い支援があってありがたいです。
先生、子ども双方のフォローをしてくれるので、とても大きな存在です。
より子どもと丁寧に向き合えるような環境づくり
ーこれから改善していくべき点は何だと思いますか。
髙橋校長
先程も働き方改革の話をしましたが、先生や管理職も含めて、勤務時間外の仕事がまだ多いように感じます。
より子どもと丁寧に向き合えるような環境づくりに、これからも取り組んでいきたいです。
ー今後の展望についてお聞かせください。
髙橋校長
中々難しいことですが、子どもたちが精神的な強さと優しさを持てるように支援していきたいです。
中学校であれば、部活があります。今は、地域移行(※1)へ転換しつつありますが、例えば、我慢強さや友達との協力、苦しさの先に勝つという喜びがあるということを学ぶために、大変有効だと感じていました。
今、小学校で、その教育を実践するためには、学校と地域と保護者が協力していく必要があると思います。
本校は、学校運営協議会(※2)の皆様がとても協力的で、すでに読み聞かせや学習支援のボランティアの仕組みが整いつつあり、たくさんの方々が学校に関わってくれています。
※1:これまで学校が主体となってきた部活動を、地域のスポーツ団体や文化団体などが主体となって運営する形態に移行すること
※2:保護者や地域住民が学校運営に参画し、学校と地域が一体となって学校づくりを進めるための組織のこと
教育の面で支援が手厚い
-移住検討者にメッセージをお願いします。
髙橋校長
みどり市は住みやすいです。
本校に限らず、小中学校の給食費無償化や教育支援員さんの配置、デジタル教科書・電子黒板の活用など、教育の面で支援が手厚いです。
夏には、体育館にエアコンが設置されました。施設の面でも素晴らしいと思います。
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