光化学オキシダント（光化学スモッグ）について

1．光化学オキシダント（光化学スモッグ）とは

工場や事業場、自動車などから大気中に排出された窒素酸化物などが、太陽光線に含まれる紫外線により化学反応を起こし、「光化学オキシダント」と呼ばれる物質になります。
光化学オキシダントは、夏の時期の、「日射が強く」「気温が高く」「風が弱い」などの気象条件が重なった場合に、大気中に滞留し高濃度となります。
高濃度の光化学オキシダントは、人（特に子ども）の目や呼吸器などを刺激して、健康被害が発生する場合があります。
なお、群馬県では平成13年度までは「光化学スモッグ」と呼んでいましたが、平成14年度からは「光化学オキシダント」と呼称しています。

2．光化学オキシダント注意報等

群馬県では、前橋、高崎、桐生、伊勢崎、太田、沼田、館林、渋川、富岡、安中、吾妻、嬬恋、みなかみ、玉村の14地点で大気中のオキシダント濃度を常時測定しています。
県内の光化学オキシダント注意報等は、以下の場合、群馬県環境保全課（大気保全係）より発令されます。発令後、光化学オキシダント濃度が低下して、1時間値が注意報等の発令基準未満となったときや、日没を迎えたときは、注意報等が解除されます。

注意報等発令基準

（1）注意報

一つの基準測定点において測定値の1時間値が0.12ppm以上になり、かつ、この状態が継続すると認められるとき。

（2）警報

一つの基準測定点において測定値の1時間値が0.24ppm以上になり、かつ、この状態が継続すると認められるとき。

（3）重大緊急報

一つの基準測定点において測定値の1時間値が0.4ppm以上になり、かつ、この状態が継続すると認められるとき。

注意報等の解除基準

（1）注意報

一つの発令地域内のすべての基準測定点において、測定値が0.12ppm未満であって、この状態が悪化する恐れがなくなったと認められるとき。

（2）警報

一つの発令地域内のすべての基準測定点において、測定値が0.24ppm未満であって、この状態が悪化する恐れがなくなったと認められるとき。

（3）重大緊急報

一つの発令地域内のすべての基準測定点において、測定値が0.4ppm未満であって、この状態が悪化する恐れがなくなったと認められるとき。

発令区域

注意報等は発令区域ごとに群馬県から発令されます。みどり市は桐生みどり区域（桐生市、みどり市）に含まれます。

1. 前橋渋川区域：前橋市、渋川市、榛東村及び吉岡町の全域
2. 県西部区域：高崎市、藤岡市、富岡市、安中市、下仁田町及び甘楽町の全域
3. 桐生みどり区域：桐生市及びみどり市の全域
4. 県東南部区域：伊勢崎市、太田市、館林市、玉村町、板倉町、明和町、千代田町、大泉町及び邑楽町の全域
5. 利根沼田区域：沼田市、片品村、川場村、昭和村及びみなかみ町の全域
6. 吾妻区域：中之条町、長野原町、嬬恋村、草津町、高山村及び東吾妻町の全域

3．光化学オキシダント注意報等が発令された時のお知らせ方法

みどり市防災・防犯情報メールにより、群馬県より桐生みどり区域に対し光化学オキシダント注意報等の発令がなされた場合、その情報をお知らせします（月曜～金曜、※土曜・日曜・祝日等については群馬県のホームページ等でご確認ください。）。
※市内各小・中・高等学校、特別支援学校、幼稚園及び保育園には、群馬県環境保全課（大気保全係）より直接、別途伝達されます。

群馬県大気汚染常時監視システム

• 群馬県大気汚染常時監視システムホームページ（外部リンク）

群馬県大気汚染状況音声確認サービス

電話番号：027‐220‐1017

ファクスで受信する場合は、電話の途中で音声案内に従い「2」を選択して「スタート」してください。 

4．みどり市防災・防犯情報メールの登録方法

みどり市防災・防犯情報メールを受信するには、事前の登録が必要です。
登録方法は、防災・防犯情報のメール配信サービスの以下のリンクをクリックしてください。
※光化学オキシダント注意報等発令情報については、配信情報の種類は「防災（災害情報等）」となります。

• 防災・防犯情報のメール配信サービス

5．光化学オキシダント注意報等が発令されたら

光化学オキシダントの健康被害は、主に子どもたちに発生します。被害を未然に防ぐため、次のことに注意してください。

1. 屋外での運動は避け、屋内運動に切り替えましょう。
2. 目やのどに刺激を感じた時は、洗眼、うがいなどをしましょう。
3. 症状が深刻なときや、数時間で回復しない場合は、医療機関で手当を受けましょう。