深沢橋梁・唐沢橋梁・小中川橋梁

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ページ番号1002519  更新日 2024年1月5日

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深沢橋梁(大正元(1912)年竣工、昭和23年改修)

写真:深沢橋梁

深沢(ふかさわ)橋梁は、みどり市と桐生市の市境、一級河川深沢川が渡良瀬川に合流する地点に架けられた橋で、2か所の橋台と1か所の橋脚をもちます。橋台と橋脚の上に2組の橋桁をのせる「上路式デックガーダー(「プレートガーダー」ともいいます)」の2径間の橋で、橋の長さ(橋台面間の長さは28.75メートル)を測ります。
下部構造となる橋台は、足尾側が石造練り積み、桐生側がコンクリート造りです。桐生側の橋台は、昭和23(1948)年に建て替えられたもので、前年のカスリン台風の影響が考えられます。橋脚もまた石造練り積みで建造当初のものです。
橋桁についている銘板は「昭和13年」と「昭和14年」の銘があり、昭和10年代前半に橋桁が架け替えられていたことがわかります。

唐沢橋梁(昭和10(1935)年竣工)

写真:唐沢橋梁

唐沢(からさわ)橋梁は、みどり市東町花輪の足尾側に最も近い旧銅山街道花輪宿の面影を残す家並みの住宅の裏手に架けられている。H鋼でレールを挟んだ「トラフガーダー」と呼ばれる形式の橋です。デックガーダー(プレートガーダー)形式やアイビーム形式の橋に比べると、橋桁の高さが低く済むといいます。また、トラフガーダーはレールをH鋼によって支えるので、枕木を使わない短い橋によく使われているものです。
唐沢橋梁は長さ2.44メートルで、上部はトラフガーダー形式、下部構造はコンクリート製の橋台2基である。建造年代は、大正元年に竣工しましたが、根回り工(基礎の作り直し)を昭和10(1935)年にしているため、昭和10年の建造となります。

小中川橋梁(大正元(1912)年竣工)

写真:小中川橋梁

小中川(こなかがわ)橋梁は、小中川と渡良瀬川への合流地点付近に架設されたもので、橋台の間に橋脚1基の上に鋼製の橋桁2組を載せた上路式デックガーダー(プレートガーダー)の2径間の橋で、長さは38.25メートルを測ります。下部は石造布積みの橋台を2基、主桁間の下部には石造布積み木葉形の橋脚1基が設けられている。
橋桁の鋼材には4枚の銘板があり、そこには、「KISHA SEIZO KWAISHA/OSAKA・1911・/汽車製造合資会社/大阪/明治四十四年製造」と記されています。同じ銘板は、わたらせ渓谷線沿線のデックガーダー式の橋にも認められるものであり、旧足尾鉄道の敷設に際して、同一規格の橋桁用材として大量に発注されたと考えられるものです。

概要

区分

登録有形文化財

登録年月日

平成21年11月2日

所在地

群馬県みどり市大間々町上神梅と東町花輪・小中

地図情報

地図

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教育部 文化財課
〒379-2311 群馬県みどり市笠懸町阿左美1790番地1
電話:0277-76-1933
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