穴原薬師堂
穴原薬師は眼病によく効くという。その開基は定かでないが、明治頃の古書には、大同年間(806~809)弘法大師の作という如来像があったという。また、堂下に大師の御手洗井があり、湧き出る水の枯れることがないとの書き伝えがある。
穴原薬師堂として、本堂と楼門が市の指定重要文化財になっている。
本堂は、棟札から地元穴原の金平を頭梁大工とした享保15年(1730年)の建造である。方形造(ほうぎょうづくり)で間口・奥行ともに3.82メートルの規模をもち、宝珠と露盤を1つの石から彫り出した棟飾りを屋根の頂部に載せる。
堂内には、薬師如来を中心に左右に日光・月光菩薩、後ろに12神将と呼ぶ眷族を配している。
楼門は、2階造で入母屋造平入の形式をもち、間口6.41メートル、奥行3.97メートルの規模をもつ。1階両脇に、仁王を安置している。
昭和60年に仁王の修理解体を行ったときに、頭部から古文書が発見され、、寛政4年(1792年)に田村利八及び孫助・塩右衛門によってつくられたことが明らかになった。楼門は、建築上の特徴とこの古文書から、像とほぼ同じ頃に建てられたと考えられている。なお楼門は、みどり市内に存在する唯一の楼門建築である。
概要
指定区分
みどり市指定重要文化財
指定年月日
昭和60年3月13日指定
所在地
群馬県みどり市大間々町塩原633
地図情報
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