円空仏「月光菩薩立像」

高さ29.8センチメートル、両手とも衣の中にあって、像容は明らかではない。背面に「右第七」と読める墨書があり、薬師如来が脇侍として月光・日光両菩薩を、また12神将を眷属として並立させる場合、右から第7番目は月光菩薩(がっこうぼさつ)となるので、この像は月光菩薩とみてよいであろう。
松材の一本彫りで、丸木をそのまま彫像していること、背面まで大きな面で造形していること、やや前かがみにふっくりと立っていることが注目される。所蔵者の成満院の海野家は、代々聖護院系の修験者であった。同院の不動堂には、不動明王・毘沙門天・庚申像が安置されており、近年まで密教修法が行われていた。この辺ではこのお堂を「御子守様」と呼んで親しまれている。
円空が上野国(群馬県)内で布教・彫像をした延宝9年(1681)年の作とみられ、彼が49歳の年で、その技法は最も力強く、練達した時期であった(以上は『円空』群馬県立歴史博物館による)。
概要
指定区分
みどり市指定重要文化財(建造物)
指定年月日
平成4年12月22日
所在地
群馬県みどり市大間々町小平602 成満院
地図情報
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