旧大間々銀行

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ページ番号1002542  更新日 2024年1月5日

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写真:旧大間々銀行
旧大間々銀行

大正10(1921)年に建築された旧大間々銀行の本店は、群馬における大正期の銀行建築を代表する、優れた「近代化遺産」として、県内でも有数の貴重な建造物となっている。大間々銀行は明治10年に設立された銀行類似会社である大間々生産会社を前身として、明治16年に開業した「群馬県で最初の私立普通銀行」であり、国立の二行に次いで県内で三番目の本店銀行であった。
建物の構造は木造二階建の寄棟(よせむね)造の洋風建造物で、一見するとレンガ造りのようにも見えるが、修復時に判明した工法でいうと「木骨石積みタイル張り」である。レンガ造りに比べ地震に強い木造の骨組みの外側に耐火性に優れた大谷石(緑色凝灰岩)を積み、さらにその外側に赤茶色のタイルを張った、当時としては斬新なものであった。さらに窓周りや軒周りなどの外観には御影石(花崗岩)をアクセントとして効果的に用いており、レンガ風タイルの上品さともあいまって洗練された大正ロマンの様式美を醸しだしている。
保存状態は極めて良好で、現在でも全くくるいを生じておらず、その構造上の優秀性をもうかがうことができる。なお設計者の小林力雄は、桐生・足利(両毛地方)を中心に当時流行の先端であった洋風建築を数多く手掛けている人物である。
その後、大間々銀行が群馬大同銀行(後に群馬銀行と改称)と合併したことから同行大間々支店となっていたが、同支店の移転に伴い旧大間々町が建物と敷地を購入、この歴史的建造物を文化財として保存するだけでなく、これを自然・歴史・民俗を総合的に展示する「大間々町歴史民俗館」(愛称コノドント館)として活用することとし現在に至っている(現・大間々博物館)。博物館とするための改修は最低限にとどめており、内壁や天井なども建築時の面影をなくしておらず、見学者は落ち着いたレトロな雰囲気の中で、じっくりと展示資料を見学することができる。

概要

指定区分

みどり市指定重要文化財

指定年月日

平成7年3月25日

所在地

群馬県みどり市大間々町大間々1030

地図情報

地図

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〒379-2311 群馬県みどり市笠懸町阿左美1790番地1
電話:0277-76-1933
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