馬見岡凝灰岩露出地
馬見岡(まみのおか)凝灰岩は、笠懸町西鹿田の天神山と坊谷戸、桐生市新里町の石山に分布しています。新生代第3紀中新世末期(1500~1300万年前頃)の大規模な火山活動により海底に降りつもった火山灰が凝結したものとされ、サメの歯や二枚貝の化石も見つかっています。
馬見岡凝灰岩は柔らかく緻密質で加工しやすく、人々に古くから利用されました。最も古いものでは、石山産と思われる線刻された石が旧石器時代の遺跡から見つかっています。石材としては、6世紀頃から利用が始まり、古墳の石室や石棺に用いられたほか、奈良時代には上野国分寺や新田・佐位郡内の寺院の基壇の化粧材や地覆石(じぶくいし)に利用されました。
馬見岡凝灰岩が最も多く切り出されたのは、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけてといい、五輪塔や石塔や石仏に加工されました。西鹿田の天神山では山腹にこの頃の採掘跡が数多く点在しています。西鹿田の天神山でつくられた石造物は各地に運ばれ、現在、国や県、市町村の指定文化財になっているものも数多くあります。
馬見岡凝灰岩は耐火性も強く、平安時代や近代にカマドの材料としても切り出されています。市の天然記念物になっている露出地は近代の採掘跡です。
概要
指定区分
みどり市指定天然記念物(地形・地質)
指定年月日
昭和41年4月1日
所在地
群馬県みどり市笠懸町西鹿田129
地図情報
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