来迎阿弥陀三尊笠塔婆
来迎阿弥陀三尊笠塔婆(らいごうあみださんぞんかさとうば)は、阿弥陀三尊来迎図(あみださんぞんらいごうず)を薄肉彫りに刻んだ笠塔婆(かさとうば)で、天神山の東裾にある墓地に安置されています。笠塔婆は、方形や板状に造られた塔身には仏や種子の彫刻が施されています。鎌倉時代後期の作で、笠石を欠き、塔身のみ残されています。未成品もしくは供給地に持ち出されなかったものが、この場に残されたのでしょうか。
天神山の凝灰岩を石材とする石造物は、鎌倉時代後半から南北朝時代にさかんに作られ、新田郡を中心に関東各地に分布しており、中世新田荘における交易品として注目されています。
阿弥陀三尊(阿弥陀如来・観世音菩薩・勢至菩薩)が死者の魂を瑞雲に乗って迎えにくるのを表現した来迎図は、浄土信仰が高まる平安時代頃に姿を現すようになったとされ、本石造物は鎌倉時代後半頃における浄土信仰の普及を考えるうえでも重要です。
概要
指定区分
みどり市指定重要文化財
指定年月日
昭和62年4月1日
所在地
群馬県みどり市笠懸町西鹿田137
地図情報
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